トータルホワイトニングの理論的裏付け

 まずホワイトニングホームページで記載したホワイトニングの原理を簡単にレビューしてみましょう。


 図で挙げた3つの原理でホワイトニング治療が進みます。①はフリーラジカルによる色素の酸化によって脱色が起こることです。②のエナメル質の構造変化というのは、本来透明なエナメル質ですが、ホワイトニング剤の影響で透過光の屈折率が変わり歯の表面が乱反射することで「透明ガラスからクモリガラスへの変化」と考えられます。そして、オフィスホワイトニングでは主に①②の過程で有効に働きます。しかも②ではホームホワイトニングによる変化が徐々に進むのですが、オフィスホワイトニングでは一挙に進みその後のホームホワイトニングの浸透を大いに助けているのです。この最初の段階の処置がトータルホワイトニングという治療法の鍵を握っているのです。ですからオフィスホワイトニングは可能な限り効果が高いものが望まれます。弱ければ弱いほどホームホワイトニングのステップに負担がかかり治療期間は長くなっていきます。

ただし、歯の白さの永続性を確保するためにはエナメル質の構造変化に少し時間が要るようです。またより深部の象牙質表層部分を腐食(タンパク質なのでホワイトニング剤による腐食が起こります)することによって、下地が白くなるというステップになります。